渋谷建物語り3

私は渋谷という街が好きだ。

閑静な住宅街を抜け、坂道に適応した建物が作り出す三次元的な商業地区の中央に位置する渋谷駅。そして駅を取り巻く商業施設兼オフィスビル群は地下と高架で駅や周辺ビルと接続し、多層的かつ有機的な人流を作り出している。(多分これで最後)


一見して普通の雑居ビル、第2大番ビル。しかしその内装はなかなかに凄まじい。言葉を尽くすよりまず目で見てもらうのが早いだろう。

お分かりいただけるだろうか。

このビルは中央ににつき0.5ぶん登る螺旋状の階段を中心としていて、途切れなく繋がる階段はさながら迷宮の一角を思わせる。

またフロアの形上あちらこちらに半階ぶんの階段が姿を見せるバリアフリーという概念に真っ向から喧嘩をうる仕様だ。


さらに渋谷の斜面に建っているため、あるいは斜面に適応するためこのような形にならざるを得なかったのか、ある出口はビルの3階から地上に出られたり、

吹き抜け直下の中央ホールが地下になり、エレベーターの1階ボタンがなかったりなど他ではそうそう見られない素敵仕様が盛りだくさんだ。

この感覚は実際に歩いてみないと伝わらないであろうため、もし興味を持ってくれたならぜひ渋谷に足を伸ばしてほしい。

霧入夢索 -Mui Musaku-

色々書く予定は未定です

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