ザ・ニュー・フォーム・オブ・シュライン

長い日本の歴史において、神社は形態を変えながら人々の暮らしと共にある。今回は歴史の長さと屈指の新しさを併せ持つ神社を紹介したい。


虎ノ門は東京ワールドゲート傍に位置する葺城稲荷神社は現代の都市と調和した佇まいが最大の特徴だ。建物自体は2020年のワールドゲート再開発時のものだが、神社としての歴史は300年以上前まで遡れる。

一見すると都心にありふれた、エレベーターが併設された階段。

それを真下から見上げると白い鳥居が建っている。階段と鳥居の組み合わせ自体はありふれた構図だが、背景やテクスチャが現代にアップデートされたことで不思議な気持ちになる。

ビルを背景にするコンクリートづくりの社殿と鳥居。都市の隙間にこじんまりと佇む神社はしかし、景観によく馴染んでいる。


神社、ひいては宗教施設というものの本質は歴史がかった建物や敷地ではない。思えば有名な寺社にも火災による焼失や地震による倒壊により幾度も立て直された物も多い。究極的には参拝する人間がどう認識するかなのだということを理解させてくれた。

霧入夢索 -Mui Musaku-

色々書く予定は未定です

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