新橋を歩く

日本の鉄道発祥のとして知られる新橋駅。当時の名残は再現駅舎ぐらいだが、歴史ある駅である事実は揺るがない。

その真正面に立つのが新橋駅前ビル1号館および2号館である。1966年竣工のこの建物は、令和の時代における都内の駅直結ビルとは思えないレトロさが持ち味だ。再開発の予定があるようだが、幸運にも(?)諸々の遅れによって今もまだ営業を続けている。

駅とは地下で直結しており、気軽に立ち寄ることができる。

通路に軒を連ねる呑み屋、雑然としたロケーション。都心から姿を消しつつある、どこか人間の温かみを感じる光景であった。


一方国道15号を超えると、街は大きく雰囲気を変える。再開発によって高層ビル群が立ち並ぶ汐留シオサイトだ。


共同通信社本社が位置する汐留メディアタワーや日本テレビの本社である日本テレビタワーなど、巨大オフィスビルやマンションが限られた街区に犇く光景は圧巻だ。一方その中に入ると、複雑にビルが立ち並び、無機質な光景が続く景色はどこか荒涼としてすら見える。

道路を隔ててこれほど空気感の異なる建物が並ぶ新橋。都市デザインにおいて本当に必要なものは何か、考えさせられるだと思う。

霧入夢索 -Mui Musaku-

色々書く予定は未定です

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